今回おすすめするのは「イニシエーションラブ」
乾くるみ先生が書いた、2004年に発行された作品です。
映画化もされている名作の魅力をお伝えしようと思います。
- あらすじ
- 作品の魅力
- 筆者の感想
あらすじ
舞台は1980年代後半の静岡。
大学卒業を控えた主人公は、無理やり付き合わされた合コンである魅力的な女性と出会います。
不器用ながらも育まれる愛情、結ばれる絆。
しかし社会人になったのをきっかけに遠距離となり、次第にすれ違いが多くなってきて…。
作品の魅力
必ず2回読みたくなる
キャッチコピーは「最後から2行目で全く違った物語に変貌する」
まさにその通りで、読んだ後はもう一度読み直したくなる事間違いなしです。
イニシエーションとはいわゆる「通過儀礼」
まさしくその通りで、1週目に読むときはあくまで誰にでも起こるような普通の恋愛物語なのです。
筆者が読んだ感想
いや、もう本当に凄い。
この作品、ミステリーのカテゴリに入れるかどうか少し悩みました。
それだけ、ただの恋愛ストーリーのカテゴリに入れるには奥深過ぎる作品です。
穿った目で見なければありきたりな恋愛物語として読むことができます。
でもキャッチコピーのせいでどうしても何か起こるのではないかと思いながら読んでしまう。
そうすると、他人の恋愛を第三者視点で眺めた時のような不穏さを1週目でも感じられるんです。
「これは本当にただの幸せな恋愛なのか?」と思わせるものがある。
だけど決定打は何も出てこない。
本当に、最後の最後でどんでん返しでした。
2回読みたくなるとか話題のために盛られた宣伝文句だとか思っていた時もありましたよ。
ええ、きちんと2回読みました。
日常の中に溶け込む非日常、体感したいあなたは是非読んでください!
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